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【今だからこそ読みたい作品】柴崎竜人著 三軒茶屋星座館

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三軒茶屋星座館 特設ページ

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あらすじ

 

プラネタリウムが謎解く、「家族」と「星座」の物語。

 

三軒茶屋の裏路地の雑居ビルの中にあるプラネタリウム(兼バー)。

星座の話をしながらお酒をふるまうバーの店主・和真のもとに10年ぶりにアメリカから帰国した弟・創真が娘だという美少女・月子を連れてやってきます。なぜか月子は和真のことまで「お父さん」と呼び、和真は困惑しますが、創真のお願いも和真はしぶしぶ共同生活を了承し、「親子3人」という奇妙な生活が始まります。

 

18歳年上の女性に恋する男子高校生、彼氏の浮気を常に疑うキャバ嬢、常連の筋肉フェチのオカマ、ウーロン茶一筋の謎の老人。

そのプラネタリウムに来るお客様も不思議な人ばかり。

和真が語るそんな人たちにあった星座にまつわる独特の切り口のギリシャ神話が悩みや気持ちの整理をさせてくれるストーリーと読み進めるごとに少しずつ深まっていく「親子3人」の絆が描かれているハートフルヒューマンストーリーです。

 

全部で4部作になっていてそれぞれ1部目から冬のオリオン、夏のキグナス、春のカリスト、秋のアンドロメダとなっています。

最後には秋のアンドロメダには驚きの結末が待っています。

 

 

個人の感想

 

この作品は僕が三軒茶屋に住んでいたころに三軒茶屋TSUTAYAの特設コーナーにあり、読んでみたいと思って買ってみたのがこの本との出会いです。

当時の僕は三軒茶屋でカジュアルなバーというものにハマり、三角地帯でよく飲んでいました。三軒茶屋の三角地帯には普通の人から個性的な人や面白い人、変わった人いろんな人がいましたが、みんな根本は優しく、地域愛の強い人たちでした。バー同士も横のつながりがよく心地よく飲めるそんな街が好きでした。

この三軒茶屋星座館の魅力の一つにこの三軒茶屋のバーの空気感が三軒茶屋のバーに行ったことのない人でもわかるようなタッチで描かれています。

 

また作中で語らてるギリシャ神話が思わず吹き出してしまうような面白いものから考えさせられる深い話までギリシャ神話を知らない人でも……というよりギリシャ神話を知らないからこそ面白い、本当の星座の話が知りたくなるような語り方で引き込まれてしまします。

 

今のご時世「バー」が名指しの自粛となり、新型コロナウイルスの影響でバー関係者の方々が苦しい思いをしています。そんな今の世の中だからこそ素晴らしい「バー」文化、人とのつながりを教えてくれるこの本をぜひ読んでいただきたいと思います。

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